単品かコース料理かを決める
イタリアンレストランとひと口に言っても、チェーン店のパスタ屋さんからフルコースの本格イタリアンまでさまざまにあります。
イタリア料理を心地よく楽しむなら、目的と予算に合わせて評判の良いお店を選びたいものです。
たとえば、気の置けない友人同士でイタリアンを食べるのなら、ピザやパスタといった気取らない料理が最適でしょう。
さらに、ピザ好きの人にとっては、パスタ屋さんにあるピザではなく、ピッツェリアで食べることが満足感につながります。
同じようにパスタにうるさい人なら、ファミリーレストランのパスタではなく、いろいろな種類のパスタがそろった専門店がおすすめです。
イタリアのコース料理が食べたいという場合は、リストランテやトラットリアを選ぶと良いでしょう。
リストランテとトラットリアの違い
本格的なイタリア料理が食べられるレストランは、主にリストランテと呼ばれます。
元々は正装が求められるような格式の高いお店のことを指していましたが、カジュアルな風潮を好む現代ではハードルが低いお店もずいぶん増えてきました。
リストランテよりも庶民的で主に家庭的な料理を提供しているのがトラットリアです。
高級なリストランテにくらべるとリーズナブルな料金でコースメニューが楽しめます。
さらにカジュアルな雰囲気を持っているのがオステリアと呼ばれるお店です。
いわば、イタリア版の居酒屋といったお店で、大衆的な料理を提供しています。
この他にも、ワインとそれに合うおつまみがそろったエノテカと呼ばれるワインバーがあり、イタリアワイン好きの間で人気となっています。
地方色豊かなイタリアン
南北に長く三方を地中海に囲まれたイタリアは、地域によって気候的にも大きな違いがあります。
その変化に富んだ地域性が、多くの地方色豊かなイタリア料理を生み出しています。
有名なところでは、ナポリのピッツァ、ミラノ名物のカツレツやリゾット、フィレンツェ風ビフテキといったメニューになるでしょう。
イタリアンレストランの中には、オーナーシェフゆかりの地の郷土料理を売りにしているお店もあるので、興味のある方は地方別でレストランを選んでも面白いと思います。
また、日本の食材とイタリアンを融合させた料理を得意とするシェフのお店も人気があります。
北海道函館のイカ墨を使ったリゾットや、阿蘇の自然豚を原料としたサルシッチャ、京都賀茂なすのカポナータなど、日本でも地方色を取りいれたイタリアンが増えてきました。
バラエティー豊かなイタリア料理をお気に入りのレストランでお楽しみください。